瑞穂市アパート③
2021年08月26日
こちらのアパートの屋根は塗り替えではなく板金屋根のカバー工法にて施工していきます。
その理由は、塗り替えに適していない屋根材にて施工されている状況だからという判断をさせて頂きました。
現状調査の際に、築年数のわりに怪しいシミが見受けられ、ドローンで接写するとすでにミルフィーユ状になり始めていました。
こちらはノンアスベストに切り替わった時期に生産されたカラーベスト材。
10年そこそこでカラーベストの下端がボソボソになり始め、あと数年の間に劣化の進行が著しく進む状況となっていました。
残念ながら、このカラーベストは塗装では劣化の進行を止めることができません。
今回塗り替えをしても、数年後に張り替える必要が出てしまうのが分かっている状況で無駄な費用がかかるご提案はできないと、コストはかかるが板金屋根にすることをご提案させて頂きました。
屋根工事スタートの日は棟になる部分の板金を外し、中にある下地をやり替えるところから始まります。
その際に屋根専用の防水シート(ルーフィング)を既存のカラーベストの上に張っていきます。
「もともとの屋根材があれば雨漏りしないのでは?」と疑問に思われるかもしれません。
実は屋根からの雨水の浸入は屋根材だけでは完全に防ぐことはできません。
風向きや積雪などで屋根材から回り込んで侵入する雨水は
どうしても防ぐことができないので、屋根材の下に
アスファルトルーフィングという防水材を設置しているのです。
カバー工法で相見積をとられる際に、このルーフィングを張る項目があるかどうか、しっかりと確認しておいてくださいね。
以前、お見積もりのご相談を頂いた方から
「ものすごく安い会社があったけど何が違うの?」と他社の見積もりを見させて頂いたことがありました。
そこにルーフィングの記載はなく、弊社の説明を聞いてその会社に伝えられたところ
「張って欲しければ追加になります」と…
無責任にもほどがある。と感じました。
どう施工するとベストなのかを判断するのは我々の任務だと思っています。
相見積もりを取られたら、合計金額ではなく内容をしっかりと確認して比較してくださいねとお客様にお伝えしていますが、一般のお客様が見積もりを見て正しい工事がどうか項目を見ても判断が難しいですよね。
弊社にご相談いただいた場合、お客様が納得するまで説明をさせて頂くことを心がけています。
「カラーコネクト」スタッフ
スタッフによるブログ。カラーコネクトの最新情報や、最新の施工中の現場の様子などを不定期にお届けいたします!